従量電灯C
従量電灯Bと並んでよく知られる料金プラン、従量電灯C。
企業の事務所や工場、倉庫、店舗の他、比較的利用量の多いご家庭でよく利用されています。
前回の従量電灯Bと同様に、
「利用はしているものの、料金について詳しくみたことがない」
「内訳や、それぞれの項目まではよくわからない」
という方に向けて、料金に焦点を当てて書いてみました。
従量電灯Cプランの電気代は基本料金+(電力量料金+燃料調整費)+再生可能エネルギー発電促進賦課金+その他割引から構成されています。
まずはそれぞれの項目別にみてみましょう。
基本料金
電気受給契約を結んでいる以上、電気を使っていようがいまいが必ず支払わなければならないのが基本料金です。
従量電灯Cは「6kVA」以上の場合に契約可能なプランとなっています。
「6kVA」以下の場合で同様の内容のプランをご希望の場合は従量電灯Bとなりますのでご注意ください。
(参考:ブログ「東京電力エナジーパートナー 従量電灯Bの料金についてじっくり知りたい!」)
さて本題の従量電灯Cの基本料金ですが、下記の料金設定となっています。
基本料金 | 単位 | 料金(税込) |
1kVA | 286.00円 |
つまり、
6kVAなら 6 × 286.00 = 1,716円
7kVAなら 7 × 286.00 = 2,002円
8kVAなら 8 × 286.00 = 2,288円
9kVAなら 9 × 286.00 = 2,574円
・・・といった具合で、最大50kVAまで契約が可能です。
ちなみに電気を全く使用しなかった月は、基本料金が半額になります。
続いて電気量料金についてみてみましょう。
電気量料金
基本料金とは別に、電気を使った分だけ課金されるのが電気量料金です。従量料金とも言われています。
TEPCOの場合少々ややこしくて、使用量ごとに料金単価が3段階に分かれています。
まずは料金の一覧を下表にまとめました。
電力量料金 | 使用量 | 1kWhごとの料金(税込) |
0〜120kWhまで(第1段階料金) | 19.88円 | |
120をこえて300kWhまで(第2段階料金) | 26.48円 | |
上記超過(第3段階料金) | 30.57円 |
ちなみに電気量料金の価格表は従量電灯Bと全く同じ内容となっています。
3段階に分けられた料金単価で、実際にどのように計算されるのか下記の例をご覧ください。
例1)1ヶ月の電気使用量が120kWH以下だった場合
1ヶ月の電気使用量が120kWhだった場合、第1段階料金の枠に収まっているので、電気量料金は
(使用量)120 × (第1段階料金)19.88 = 2,385.6円
*小数点以下については後述(燃料調整費の項目)します
例2)1ヶ月の電気使用量が250kHWだった場合
1ヶ月の電気使用量が250kWhだった場合は、第1段階部分(120kWh)と第2段階部分(130kWh)を分けて計算し、その合計が電気量料金となります。
第1段階部分の料金 (使用量)120 × (第1段階料金)19.88 = 2,385.6円
第2段階部分の料金 (使用量)130 × (第2段階料金)26.48 = 3,442.4円
ふたつを合わせて
2,385.6 + 3,442.4 = (1ヶ月250kWhの電気料金)5,828円
例3)1ヶ月の電気使用量が500kHWだった場合
1ヶ月の電気使用量が500kWhの場合は、第一段階部分(120kWh)と第二段階部分(180kWh)、そして第三段階部分(200kWh)を分けて計算し、その合計が電気量料金となります。
第1段階部分の料金 (使用量)120 × (第1段階料金)19.88 = 2,385.6円
第2段階部分の料金 (使用量)180 × (第2段階料金)26.48 = 4,766.4円
第3段階部分の料金 使用量)200 × (第3段階料金)30.57 = 6,114.0円
上記合計で
2,385.6 + 4,766.4 + 6,114.0 = (1ヶ月500kWhの電気料金)13,266.0円
電気量料金の総額は使った分の電気代と燃料調整費の合計
上記で計算される電気量料金はまだ完成形ではなく、正確には燃料調整費との合算値が最終的な電気量料金となります。
別々の項目でもいいのでは?という声も聞こえてきそうですが、ここで小数点以下の数字をどう扱うかに関わってくるのです。
3段階料金と燃調費を合計して、その合計金額に小数点以下の数字がある時は、小数点以下を切り捨てます。
10,000.99円でも10,000.00円でも、請求は10,000円になるのです。
燃料調整費と再生可能エネルギー発電促進賦課金
こちらに関しては別のブログでご紹介しています。
ご興味のある方はこちらもぜひチェックしてみてください。
その他割引等
ご契約によっては電気明細に割引などの項目が載っている場合があります。
- 口座振替割引
- 長期契約割引
- ビジネスパックプラス割
- 電化厨房住宅割引
などがそれにあたります。
内容によっては縛り期間や途中解約金が発生するものもあるため、電力会社の乗り換え(スイッチング)等を検討する場合は注意が必要です。
まとめ
従量電灯Cの請求金額は以上でご紹介した項目から構成されています。
簡略化しますと下記のようになります。
A)基本料金
+
B)電気量料金(3段階料金合計+燃料調整費)
+
C)再生可能エネルギー発電促進賦課金
+
D)その他割引等
||
その月の請求金額
*A,B,C,Dともそれぞれの料金から小数点以下を切り捨てた上で合算する
今回は従量電灯Cの料金に焦点を当てた内容でした。
もしよろしければ、料金以外のプランの特徴をまとめたブログもご覧ください。
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